CFD業者がやらかした話

こんにちは。Break outs!所属の明大暴威です。

今回は相対取引と先物取引の例を出しますが、これらに限らず様々な金融商品の仕組みや構造,ルールを理解していると時折相場に生まれる隙に上手く立ち回れることができるよという話をします。なるべく見やすいようにと心がけたのですが、文字数が多くなってしまいました。大変申し訳ございません。

1、相対取引とは

2、価格決定と先物

3、コロナショックとサーキットブレイカー

4、やらかした話

5、ルールを知ると言うこと

5、でも、、、

1、相対取引

まず初めに相対取引という言葉を知っていますか?

言葉の定義としては「取引所を経由しないで売り手と買い手が直接取引する事」とされており、為替取引(FX)や差金決済取引(CFD)は相対取引で行われている場合が殆どです。

2、価格決定と先物

FX業者などでは銀行間が短期資金や手形,外貨を取引しているインターバンク市場からプライスを参照し、それを顧客に提示することで売買が成り立っております。そしてCFD業者であれば金融商品によって異なりますが、株価指数であれば株価指数先物,原油であればBrent又はWTI原油先物のように大半は先物市場の需給を汲み取り、それをプライスに参照しています。

値付けの根源は先物の値であるため、CFD取引でこれらの商品を取引する際でも、先物取引の仕組みを十分に理解しておく必要があります。

3、コロナショックとサーキットブレイカー

そしてここからは、直近のコロナショックによるイレギュラーな事態が引き起こった際に、私が運よく立ち会うことができた相対取引の隙について書いていきます。

事の始まりはNYダウのサーキットブレイカー(以下CB)です。CBとは制限値幅制度と呼ばれ、ある金融商品の価格が一定以上の変動を起こした場合に、強制的に取引を停止させる制度です。

日本の個別株でストップ安やストップ高という言葉をよく聞きますが、それと似た仕組みという認識で問題ありません。そして2020年3月9日コロナ問題が市場にも表れだした頃に、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)に上場しているE-miniダウ先物(数あるダウ先物の中で一番流動性が高いもの)が前週末清算値と比べ954ドル(5.0%)安い1万8086ドルまで売られ、その他の米主要指数も含めてCBしました。

やばい時は止まる

日本経済新聞より https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL23H58_T20C20A3000000/

そしてこのCBのルールはNYSE(ニューヨーク証券取引所)では以下のように取り決められています。    

Level 1 – 9:30~15:25の間にS&Pが前日終値より7%下落時15分間取引停止 Level 2 – 9:30~15:25の間にS&P が前日終値より13%下落時15分間取引停止Level 3 – 時間帯に関係なくS&P が前日終値より20%下落時その日は取引停止

しかし今回初めにCBが起こったのは米国の現物取引時間外の日本時間午前11時頃ですので現物市場のNYSEではなく、先物の上場先であるCMEのルールが適応されるということになります。

CMEにおけるCBした場合の先物のプライスが復旧する条件は、再び需給が食い合うか,NYの現物市場が開く(日本時間午後10時30分)かの二つになります。

CME Group https://www.cmegroup.com/ja/education/articles-and-reports/understanding-price-limits-and-circuit-breakers.html

4、業者のやらかし

ここで出てくるのが相対取引業者であるCFD業者です。

CFD業者は前述したように先物市場からプライスを参照している言わば写し鏡のようなものですので、本来なら参照しているCMEダウ先物が取引停止になった時点でCFD業者が提供しているダウも取引停止にならなければなりません。

しかしこのような事態は業者にとってもイレギュラーであり対応が遅れてしまったためか、取引停止に至るまでにかなりの時間を要しました。

そして、この時点でまだ取引可能である他国の株価指数のDAX ,FTSE,日経平均などの価格を見ると、ダウがCBした後でも続落していたため、基本値動きが相関することを考えれば、その時点で居座っているダウの値段の位置はおかしいということになります。

それにもかかわらず、CFD業者ではCBで止まった時点の価格で成行注文が入る状態だったのです。つまり、他の株価指数の需給を確認した上でエントリーを行い、CMEのプライス復旧条件である現物市場の開場で価格が暴落した際に決済すれば、スプレッドリスクのみで利益を得るチャンスがあったということになります。

こうした取引を以降のCBで2,3回程行うことができましたが、これは私たちのアカウントでもツイートさせてもらったように速攻で対策され使えなくなってしまいました。

NYダウCB時のダウ(左), 日経平均(右)のCFDチャート
https://twitter.com/Break_Outs/status/1238502004810379265?s=20

5、ルールを理解するということ

以上のように、今回は取引の仕組みを深く理解していると思わぬチャンスがあるよという話を書かせていただきました。今回挙げたCFD以外にも仕組みを理解していることで、極端にリスクの低い取引ができるかもしれません。

6、やばい

しかしながら、ラクして手に入れたお金はすぐに溶かすということで、私事ですが今年の収益はマイナスに突っ込む勢いで減っております。

お金,好奇心,行動力すべて失いました。人生破滅。

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